まちと緑を愛する、園藝部の人びとをご紹介します。
さまざまな植物の知恵が集まる、多様でユニークなコミュニティです。
ここでは、立ち上げから主要な活動に関わるメンバーをご紹介します。
柏 雅弘
私はテントを担いでよく山に行くのですが、雲の動きや、自然の中で自由に育っている植物を見ると、とても癒やされます。まずは、シモキタのはら広場に遊びに来て、すわりこんで流れる雲を眺めてみてください。というのも、実は、以前の下北沢にはほとんど緑がありませんでした。我が家は戦前から下北沢の発展に関わっており、自分が暮らす街に少しでも緑を増やしたいという想いでシモキタリングまちづくり会議(旧北沢PR戦略会議)を通して活動してきました。商店街や町会などには所属していないけど、街への想いがある。そんな方々が気軽に集えるような場所になればいいなと思っています。ぜひ関わってみてください。広い空が見えて、東京にいることを忘れてしまうほど、のどかな場所ですよ。
関橋 知己
シモキタに森をつくりたいという野望を胸に、小田急線地上線路跡地の緑化を提案するグループに10年来関わってきました。地道な働きかけが実を結び、下北線路街が緑でいっぱいになりました。仕事はマーケティングコンサルタントと美術書の編集者・ライター。園藝部の発起人の一人でもあり、世田谷代田から東北沢までのお手入れ全体や、運営業務に全般的に関わっています。
わたしがドングリから苗木を育てる嬉しさに目覚めたように、イベントやさまざまな活動を通じて、みなさんが緑にハマるきっかけを作りたいと思っています。「もったいない」という感覚を大切に、地球と仲良くする循環型の、季節を楽しんで寄り添う、里山のようなライフスタイルを目指しています。
三島 由樹
下北沢を愛する人たちが街のみどりに携わることでもっと愛着を持てるように、ヒューマンスケールな下北沢という土地の文脈を生かした「現代版の雑木林」を目指しています。日本とアメリカでランドスケープデザインを学び、設計事務所の代表取締役としてシモキタ園藝部の企画・立ち上げ・運営に関わっています。もともと土地や人の暮らし、植物・生物の関わりあいに興味があったので、このプロジェクトに携わることができて、とても幸せです。息子ものはらが大好きです。最近、事務所を上野から下北沢に引っ越しました!これまで携わってきた企画や設計・仕組みづくりから、これからは植物や生き物へと学びを深め、このユニークな活動をもっと広げられるよう、皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。
斉藤 吉司
自宅で雑草を土に還せると知り、雑草が宝物になりました。コンポスト担当として、のはらの刈り草や剪定枝を土に還しています。みんなで毎週、切り返し(コンポストを底から掘り返し上下を入れ替えること)を頑張って、予定どおり3か月で土に還す事ができました。本業は建築設計で、DIYは得意。手作りを楽しみながら、みんなで知識や技術を分かち合っていきたいです。来年の目標は、リンゴ箱キエーロを100個販売すること!達成できれば、年間約10tの生ゴミが消える計算になります。これからさらに楽しく、楽に、土に還す方法を研究し、多くの人に循環の素晴らしさを伝えたい。 刈り草や剪定枝などの「街の宝物」を活かし、自然に土に還す。そんな暮らしを理想に、日々土と向き合っています。
河合 菜採
マメシバ造園という屋号で庭をつくり育てる仕事をしています。園藝部では、シモキタ園藝學校の企画運営、線路街のみどりの管理を担当。 造園の仕事に就いたきっかけは、緑が置かれている現状への危機感から。公園や寺院などの「守られているみどり」がある一方、雑木林や畑といった「日常のみどり」が減り、住宅や店舗に置き換わっていく状況を何とかしたいと思っています。 そして、緑がつくるコミュニティに希望も感じています。例えば、昔住んでいた松陰神社前のシェアハウスでは、敷地の境界を樹木でゆるやかに繋ぎ、近隣の人たちとの交流を楽しんでいました。植物に愛着を持って関わってくれる仲間が増えることを願っています。今後も裏方として、みどりに関わりたい人を応援していきます。
石田 紀佳
子どもの頃から植物とともに育ち、生活の中に緑があることがすごく自然でした。美術や手しごとを通じて植物のすばらしさに魅了され、展覧会や執筆、ワークショップなどでその魅力を伝えてきました。ちゃやでは季節の恵みをぎゅっと閉じ込めた、おいしいハーブティーやおやつを考案しています。店頭にはいつも、舌だけでなく心でも味わえる、色とりどりのお花が並んでいます。みなさんとおしゃべりしながら、暮らしのエッセンスを伝えるのも楽しみのひとつ。自然は、四季を通じてすばらしい循環の姿を見せてくれます。 都会のオアシスのようなのはらで、四季の巡りを味わいながら、「人の営み」と「植物」とのしあわせな関係を見つけていきたいと思っています。
金子 結花
子供のころ北海道に祖父母が住んでいて、夏休み中はよく野原で花を摘んで遊びました。都会ではなかなか花壇の花に触れることもできず、植物と人の関係は分断しているように思います。もう一度、人とみどりのおおらかな関係性を取り戻したい。そんな思いを込めて、のはら広場のエクステリア・植栽計画をデザインしました。食べて、触れて、使うことで整っていくお庭として、人と植物がもっと仲よくなれる場所を作っていきたいと思っています。 平日はお店に立ち、ハーブティーを提供しています。お客さん自身で草摘みをしていただけるメニューもご用意しています。 飲食店の運営は初めてで大変ですが、「ちゃや」が愛される場所になれるよう、みんなで頑張っています。どうぞ気軽に遊びに来てくださいね。
川崎 光克
共同体に興味があり、園藝部の立ち上げから組織の運営に関わっています。地縁でも血縁でも同窓でも同僚でもない人々が、緑を介して繋がり、協働していくプロセスに関われたことは、大きな学びでした。大きくは拠点の環境整備に携わり、園藝部の皆さんが持っている知恵、技術、資源、ネットワークを最大に生かしながら、什器や柵、舗装などを整えてきました。 また、地域にある植物は、地域の共有資源という考えから、古樹屋を考案し、育て手のいなくなった植物を新しい育て手に繋げ循環させる活動を始めました。植栽管理やコンポスト、古樹屋など現場で手を動かしながら、園藝部の全体像を整理して、新しく入ってくれた部員の皆さんや外部の方にそのおもしろさを伝えていきたいです。
前田 道雄
地下にもぐった小田急線の上を緑あふれる場所にしたいと思い活動してきました。コミュニティーづくり、場づくり、考えることが色々あるのが面白いです。 わたしは、気持ちの良い空間とは、適切に手を入れられた、行き届いた場のことだと考えています。そんなふうに「こや」にも「のはら」にも、今後も手を入れ続けていきたいです。時々ここに立ち寄り、ゆっくりしたり、おしゃべりしたり、みんなで一緒に過ごすことも大切ですね。 また、グループがバランスよく続いていくことにも貢献したいと思っています。園藝部の良さは、ゆるいつながりを保ちつつ、それぞれ自立していて、活動の進行とフォローがバランス良く回っているところ。その関係をうまく続けていけたら、画期的で素晴らしいことですね。
金子 賢三
生まれ育った町にとんでもない計画道路があることを知り、20年前に反対運動をはじめたことがきっかけで町の都市計画改善に持続的にかかわっています。町を二分させる大騒ぎをしたことを償うために、地域活動や地元小学校のPFA活動などに力を注ぎ今に至ります。下北線路街空き地ラジオ体操会会長、シモキタリングまちづくり会議の健幸会リーダーでもあります。本業は建築士。 環境改善の主役である緑について学び、生きるのに理想的な町の姿を再定義したいと考えています。これからも、こどもたちが健やかに育ち、健全に年を重ねて幸せな一生を過ごすのにふさわしい町のかたちをみんなで探していきたいです。 部と地元コミュニティを繋ぐハブの役割を担いつつ、DIYのスキルアップを目指します!
杉山 直子
生まれ育った下北沢で、都市養蜂を行いたく、園藝部に入部しました。シモキタハニーの製造を担いながら、都市におけるミツバチの存在意義や植物との関係性について伝えています。 街にミツバチが増えれば、受粉活動により住宅街のお庭や公園などの緑が更に豊かになっていきます。そうして集められた蜂蜜は、無農薬で、採蜜日によって味わいが変わる、まさに都市の自然の恵そのものです。 副産物として取れる蜜蝋は、ワックスやキャンドル作りにも利用でき、余すところなくすべてを活かせる、循環の視点からもすばらしい素材。これからもより多くの方々に美味しいシモキタハニーを愛して頂けるよう、蜂の声を聞きながら、蜂への負担が少ない養蜂活動を行っていきます。
佐伯 瑠那
学生時代に祖父母・両親とはじめた畑で、園芸療法の効果を実感してから、都会で土や植物に触れる機会を届けたいと活動を続けてきました。ツリークライマーや土とヨガインストラクターもその一環で、現在は園藝部内の「誰でも話せる場づくり」をのんびり進めています。わたしは「継続するコミュニティ」に興味があり仕事としています。園藝部でもつながりをサポートする役割として、お役に立てればと思っています。会員同士のコミュニケーションや規約の制定、地域連携なども担いつつ、まず自分がしっかり会員のみなさんの素晴らしさ、植物の素晴らしさを享受し、それを外に広げていきたいです。有機的な組織体に向けて皆で考え、どんな人でも関与できる組織にできればと考えています。
髙島 菜穂
趣味の園芸では事足りなくなり、自分なりに勉強をしていた頃、循環型園芸を目指すシモキタ園藝部に出会いました。今は下北線路街空き地の植栽管理リーダーとして、日々学びながら、緑の守り人として活動しています。実はこの場所の一角は、ゴミが散乱していて悩みの種だったんですが、花壇を作って大切にお手入れしていたら、ゴミを捨てる人はいなくなりました。楽しくマイペースに緑と関わっています。 もともと、どんな相手に対してもオープンで飾らないタイプ。園藝部はいろんな価値観の方がいるところが面白いので、カジュアルに多様な意見が交わせる雰囲気づくりができたらいいなと思います。これからもちょっとお節介に、緑とも、人とも関わっていきたいです。
須藤裕美子
数年前、近所の小学校で、校舎建て替えに伴い、桜の樹が伐採されることが決まりました。地域の方にご相談いただいたことがきっかけで、園藝部メンバーで子供たちに向けて「挿し木の授業」を行うことに。ソメイヨシノの挿し木は難しいですが、単に技術の講習ではなく、植物の不思議さや街の緑の重要さなどを考えられる、良い授業になりました。学校と園藝部をつなぐ役割をいただくことが多いです。 わたしは幼い頃から、庭の世話をする祖母の横で遊びながら、自然の美しさや不思議さに親しんできました。面白い人や文化がある下北沢の街も大好きで、園藝部に携わっています。街で暮らす子供たちに、自然とともにある生活を体験してほしい。そんな機会をたくさんつくっていきたいです。
大沢かずみ
古着や音楽、本や映画も好きで、学生時代からよく足を運んでいた下北沢の街。園藝部に入ったきっかけは、そんな下北沢の街にもっと関わりたいという思いと、植物が好きで園芸に興味があったからです。入部後は、部員達で考えた樹木クイズ・日向と日陰の温度観察・落ち葉標本・樹ことばみくじなど、自分自身が楽しく学びつつ、みんなも知識を増やせるようなワークショップを企画してきました。もっと植物について勉強するため、植栽管理チームで線路街の植物のお手入れにも参加しています。担当する下北沢南西口では季節や場所の環境に合わせ、みんなが楽しくお手入れできることを目標に取り組んできました。これからも「まちのみどり」 に親しめるような企画をしていきたいと思います。
佐藤 久子
小さい頃から虫と雑草と木登りが大好きでした。身近に雑木林や野原がある暮らしが実現できたら…と想いを馳せていたところ、園藝部と出会いました。植物を介してそこに住まう人々が繋がりあうことが興味深く、みんなが自分の庭や裏山みたいに、まちの緑に接していけるようなコミュニティの未来を思い描いています。 また、代田エリアの植栽管理を担当。植物と地続きである人の営みに注目し、自分でもさまざまなワークショップを主催しています。園藝部が毎年企画しているクリスマスリースやお正月飾りのイベントでは、植物を山や公園からひとつずつ集めてきました。どんな草木も等しく愛らしいフォルムをしていて、魅力的。そんな植物の恵みを、みんなで楽しく味わっていけたらいいなと思います
村越 文
コンポストチームをメインで担当しています。下北沢駅すぐの街中で、立派なコンポストを持てるありがたい環境をしっかり活かせるよう、チームで頑張っています。仕事は庭園設計事務所で住宅のお庭の設計などを担当し、フリーランスでランドスケープデザイン、建築設計などにも携わっています。園藝部にはさまざまな知識を持った方が沢山いるので、そういう人に出会えるととても嬉しいです。 これまで主に、コンポスト小屋の製作や、循環についてのトークイベントなどに携わってきました。またエコガーデナー講座では授業の記録を担当しています。造園家のマメシバ先生に植物に寄り添った剪定の仕方などを教わっているので、今後は植栽管理の活動にも積極的に参加していきたいです。
本間順子
コロナ禍で緑に触れたくなっていた時に、好きな街シモキタでの園藝部の活動に興味を持ち、園藝部に入部しました。みなさんと関わっていく内に、部員ひとりひとりの持ち味が絡まり、大きな木、実となっていく様子が感じられておもしろいです。そんな様子を楽しみながら、ゆるりと参加しています。 園藝部の活動をより多くの方に知って欲しい!関わって欲しい!という思いから、Webサイトの管理運営や、SNSを使った広報活動などを担当しています。園藝部がつくる、人、もの、ことの循環に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。この魅力的なコミュニティでの活動を通じて、シモキタ以外の地域でも活かされるようなつながりを作っていきたいと思っています。
山本 裕
かなり以前より、さまざまな人との繋がりから、まちの変遷を見つめてきました。シモキタ(代田・北沢・代沢地域の総称)は昔から不思議と新しい人を快く受け入れる懐の深さがありました。そういう自助の精神が自然と受け継がれているから、今も新しい人がたくさん訪れる開かれた地域として魅力を感じていただけているのかもしれませんね。わたしは昔から、人を繋げたり、だれかを後押ししたり、仲介したり、自然とそういう役割をいただくことが多かったように思います。これからも、奇跡のように集まった、様々な人々の集合を軸とする共同体を柔らかく繋げるハブのような存在として、微力ながら地域と関わっていければと思います。
大網しずか
果実の樹や植物が好きで、植物の育て方のノウハウを学べる場として、活動に参加しています。緑という共通点で、つながりが膨らむ楽しさを、もっと沢山の人々に伝えたい、つなげていきたいという思いがあります。 園藝部では、事務全般を担当しています。みかんの木やいちごの苗を栽培したり、株を増やしたりしたい。